法人化のメリット・デメリット
個人事業と法人の比較 ~法人設立を検討されている方へ~
法人設立を検討するに当たっては、以下のようなメリットとデメリットを知っておく必要があります。
メリット
・経営者へ法人から給料を支払うことができるが、個人事業主の場合は、出来ない。
・個人事業主が親族に給料を支払う場合、税務署への届出が必要。また、親族所有家屋への家賃の支払いは、経費として認められない。
一方、法人はこのような制約を受けず、親族へ給与の支払いをすることができる。
・青色申告の届出をすると、赤字が発生した場合は翌年以降に繰越し、利益と相殺することができる。その期間が個人は3年であるのに対し、法人は10
年(平成29年4月1日以降)と長い。
・対外的信用力が増す。例えば銀行融資が受け易くなる、また、人材確保が容易になる。
・法人にすると、事業用の経費とプライベート用の費用の区別が明確になる。
デメリット
・面倒な登記が必要で、法人設立費用がかる(最低20万円程度)。
・複式簿記による帳簿をつける必要がある。
・会社のお金が自由に使えない。
・決算が赤字でも、毎年最低7万円(住民税均等割))の納税が発生。
・社会保険に強制加入となり、コストがかかる。
・税理士事務所への支払いが増える
これらのデメリットをしっかり研究し、その上でなおかつ、法人化のメリットが大きい場合には、思い切って法人化に踏み切ることが重要です。
法人化のメリット > 法人化のデメリット = 法人化を検討する価値あり
※用語、税額計算等、簡略化して記述している部分があります。また、資本金1億円以下の法人を前提としております。