2020/04/01
スモールビジネスが陥り易い問題・課題を乗り越えるための秘策
今までのコラムでご説明したとおり、中小企業スモールビジネスにはメリットや社会的役割が多々あり、大きな可能性を秘めていることが分かると思います。
それでは問題点や課題はどこにあるのでしょうか。
まず少人数でのビジネスのため、仕事上の問題や社長に悩みが生じた場合に相談相手が限られてしまうという点があるでしょう。
もし大会社であれば、人数自体が多くまた年齢層も厚いため、困りごとがあった時に社内のだれかに相談すれば何かしら問題解決のヒントを示してくれることもあります。
けれども少人数では社内個々人の経験値が低いため、1つの事柄を解決するまでの時間と労力は大会社と比べ相当重くなってしまいます。
さらに、仕事の方向性が誤ってしまい、それに気づかないまま進んでしまう危険性もあります。それに対して大会社の場合には多くの視点からのチェック機能が働くためそのようなことは起こりにくいとも言えます。
中小企業スモールビジネスの場合、社長自身が自社の問題点そのものや時代の変化への自覚がない場合、得てして独善的な仕事になりやすく、そのことにずっと気が付かないままということもあります。
以上のような中小企業スモールビジネスが陥り易い問題・課題を乗り越えるためには、一つには相談できる相手を外部になるべく多く持つことが重要です。
これについてはこの人に相談してみよう、あれについてはあの人に聞いてみよう、と何か行き詰った時に、ぱっと顔が思い浮かべられる状況が理想的です。
そのためには同業者他業種にかかわらず、年齢も様々な人と交流し、幅広い人脈を築いていく労を惜しまないという自覚が必要でしょう。
仕事上、多くの業種をクライアントに持ち、そのクライアントからの話を通じて間接的ではありますが社会経験の豊富な税理士をはじめとする士業に携わる専門家を相談相手とするのもおすすめです。
またもうひとつ、社会の変化に敏感に反応する感性を常に磨くことも重要です。
今の社会の方向性を見極め、それにある程度併せていくことを怠ると、進歩している他社からすぐに後れを取ってしまいます。それを防ぐためには、いつもアンテナを高くしておくことが大切でしょう。